つわり中の妊婦さんへの態度

カテゴリー │2回目のつわり

私が初めてつわりを経験したのは3年ほど前になりますが

それより10年近く前のことで今でも悔やんでいることがあります







私はサービス業をしているのですが

職場はほぼ女性職員100パーセント



もちろん妊婦さんも年に1人は常にいる環境です






妊娠がわかってから退職する5か月経過後まで

ほとんど動けないような思いつわりの同僚がいました






仕事中もバックヤードの椅子に座り

勤務時間の半分をそこで過ごしている彼女を見て

当時の私は正直いい気持ちがしませんでした





「気持ち悪いなら仕事を休めばいいのに…」

つわりの辛さを知らない私はそう思っていました




確かに、動けないほどの思いつわりであれば

思い切って傷病休暇を取るか有給休暇でお休みした方が

まだまわりの迷惑にはなりません







出勤していても仕事ができないのならまだお休みしてもらった方が

割りきって周囲も対応できると思います





確かに当時の私が感じていたことも正論なのですが

つわりは人によっては本当に想像を絶する辛さ、

そのことが全く理解できていなかったのです





きっと彼女も辛かったと思います

妊娠して身体の不調、出産への不安など色々とメンタル面も体調も不安定な中

思うように仕事はできず、周囲の目も気になり…





本当に、あのとき彼女へ優しい言葉や態度がとれなかった私を

タイムマシンで戻って殴ってやりたいくらいです







私は第1子を出産後、どうしてもそのことが気になり

思い切って彼女へ電話を掛けました





彼女は既に退職していたので話をするのも数年ぶりです

その上急に「あのときはごめん」と私が話しだしたので

彼女はとても驚いていました





「もうだいぶ前の事になるけど、あなたがつわり中ずっと冷たい態度をとっていた。

自分がつわりを経験して、あのときのあなたの辛さがわかった。

本当に申し訳ない」


こういった内容の事を伝えました





彼女は急な謝罪に面喰っていましたが

何も冷たいなんて思ったことはないよ、そんなことで電話しなくていいのに

と明るく話してくれました




本当に今更ですが、謝罪することができてホッしました

そして、今後も周囲の妊婦さんへの配慮を忘れずに仕事をしていこうと

強く思いました







つわりや出産、育児などで女性が(もちろん男性も)仕事を休んだり

思うように働けないのは仕方のないことです



しかし、法整備だけが先に走り、ソフト面の環境整備の遅れている日本では

どうしても「これだから子供のいる女性は…」という風潮が

まだまだあると感じます






もちろん子供を持つ持たないは人それぞれ考えがありますし

妊娠せずに仕事を続ける人や男性には

妊婦さんや子育て中のお母さんの負担が掛かってくるのも申し訳ないことです





ただ、そのときは自分も将来妊娠することがあるかもしれない

将来自分の奥さんが妊娠することがあるかもしれない

そして、自分を生んでくれたお母さんが自分を妊娠した時

助けてあげられるような環境を作りたい

そういう風に置き換えて考えれば自然とフォローができるような気がするのです









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